旧宮川村(岐阜) ソンボ山(1192.8m) 2020年3月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:34 廃林道入口−−7:56 廃林道を離れる(標高820m)−−10:03 ソンボ山 10:25−−11:40 廃林道−−12:11 廃林道入口

場所岐阜県飛騨市
年月日2020年3月14日 日帰り
天候下界は雨、上部は雪&霧
山行種類籔山+残雪期
交通手段マイカー
駐車場廃林道入口に広い駐車余地あり
登山道の有無無し
籔の有無雪が少ない標高1050m以下では灌木と根曲がり竹。ただしそれほど濃くはなく、もしかしたら無雪期でも登れそうな感触
危険個所の有無無し
山頂の展望樹林でたぶん無し。この日は雪とガスで真っ白だった
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コメント先週から引き続いて3か所連続カタカナの山。どこから登るか悩んだが雨で濡れた藪回避を考慮して南側の土集落(廃村)から延びる廃林道から往復。ネットの記録では4月中旬でも林道に雪が残っていたが今年は1か月以上雪解けが早く、標高970mを越えてようやく雪がつながるようになった。山頂等の残雪も締まりがなく、おそらく最近積もったものだろう。山頂での積雪は30〜40cm程度で、天候によっては2週間後には雪が消えてしまうかも。山頂には小さな古い手製標識が一つだけある




塩谷集落に車止めあり。行けるところまで車で入ることに 土集落の林道分岐まで問題なく通行可能だった
この林道が起点。ほぼ廃林道化している 新しい轍あり。普通車では無理だろう
土谷を渡ったすぐ先の倒木。オフロード車でもここまで 標高640m付近。笹が登場し雨具を着る
標高760m付近。斜面が崩れている 標高820mで林道を離れて尾根へ
尾根取付。僅かに雪が見えたが最初だけ 標高900m付近。まだ雪は無く灌木と根曲がり竹の藪
標高930m付近。尾根東側は植林が多くなる 標高955m峰
標高970m付近。雪が連続するようになる スノーシュー装着
標高1010m峰 標高1050m峰
標高1040m鞍部の大きな枯れ木 標高1080m付近で赤ペイント登場
標高1090m付近の大きな枯れ木 標高1100m付近
標高1167m峰 標高1160m付近。積雪はこれしかない
ソンボ山山頂 唯一の山頂標識
山頂の積雪はせいぜい40cmといったところか 雪が降りしきり気温は-3℃
標高1030m付近 標高920m付近。標高が落ちると新雪は少ない
往路と同じく標高910mで廃林道に出た 帰りは廃林道を大幅ショートカット。濡れた笹藪へ突入
標高720m付近 標高650m付近。もうすぐ林道
標高640mで廃林道と交差 さらに廃林道をショートカット
標高580mで廃林道に出る 林道に降り立つには土の法面を強引に下る必要あり
廃林道入口到着。下界は雨


・ソンボ山は旧宮川村(現飛騨市)の山。登山道はありそうにないが、比較的近くまで林道が延びている。ただし藪を避けるために雪がある時期に入ると当然ながら林道は使えない。最も奥まで入れて道が太いのはソンボ谷沿いの林道だが、距離が長いこともあって冬の間は使える可能性が最も低い林道だろう。

・この他に南側にある土谷沿いの林道や洞集落から上がる林道がある。距離的に最も短いのは土谷沿いの林道であろうから、冬の間はこちらからのアプローチの方が現実的だろう。

・雪があるなら林道を使わずに山頂を目指すルートも考えられる。山頂西側、宮川沿いの鮎飛集落付近にあるはずの送電線巡視路で標高670m付近にある送電鉄塔まで登り、その先は尾根を伝ってソンボ山から南西に延びる主稜線に達するルートだ。この場合、送電鉄塔までは道があるがその先は無い。藪の状態が不明だが、この尾根は西や北向きなので、特に今年のような小雪では残雪は期待できない。これが東向きの尾根なら雪が期待できるのだが。

・ルートをどうするが最後まで悩んだが、予報では週末から天気が崩れて実行当日の天気は雨とのことで、林道なら藪で濡れる距離を短くできるため、土谷沿いの林道から登ることにした。ネットで調べた結果でも半数程度はこちらから登っているように感じた。

・金曜夜の安房トンネルはまだ雨も雪も降ることはなく、路面凍結も無くて安心して走行可能だった。神岡経由で国道360号線に入り南下、カーナビに騙されて塩谷集落より手前の中沢上集落から国道を離れて宮川右岸の細い道に入ってしまった。地形図を見ると中沢上集落から林道入口の土集落へ細い道が描かれていて、カーナビはそれを指定したのだった。しかしその道は通行止めで塩谷集落から延びる太い道へと進路変更。実はその太い道も冬季通行止めの表示と仮設の車止めがあったが、入れるところまで車で入ってそこから歩こうと考えて車止めを動かして入った。結果的には林道には残雪や崩れた箇所、落石等は皆無で、安全に土谷沿いの林道入口に到着した。ただし予報通り夜半には雨が降り出した。

・天気予報通り、翌朝も雨。しかしここまで来たからには行くしかなく、出発時から安物カッパを着て歩き出す。こんなことが可能なのは気温が低い冬だからで、安物カッパは通気性が悪いので気温が高い時に着用すると汗だくになってしまう。この点は高価なゴア製雨具とは比較にならないほど性能が低い。

・林道は最初から廃林道っぽい道で、ゲート等は無いが少なくとも普通車で入ろうと思えるような状況ではない。そんな道でもオフロード車だろうか、比較的新しい轍が残っていた。しかしそれも土谷を渡る橋までで、その先に派手な倒木が道を塞いでおり車両は通行不能だった。当然、轍もここまでだ。

・この先は進むにつれて廃林道化が進んでくる。基本的には歩きやすい植生が続くが、場所によっては笹が進出したり棘付き灌木が生えていたりと、完全に廃林道化している部分もあった。それでも登り傾斜が緩くなる標高800m付近より上部は植林帯に入る影響もあるのか、林道の保存状態は良好だった。廃林道の途中からガスの中に突入し視界が制限される。ソンボ山山頂付近は緩やかな地形が多く、視界が無いと読図が面倒だ。今回は真面目に方位磁石を使う必要がありそうだ。

・標高810mの大きな右カーブでソンボ山から南西に延びる主稜線に乗る。このまま林道を歩いて標高960m付近から北に分岐する林道支線か、標高1030m付近から北に分岐する林道支線へ入るコースもあるが、この先は傾斜が緩く太い尾根に変わるので残雪があるだろうとの予測で主稜線を進むことにした。

・残念ながら最初は残雪が僅かに見られただけですぐに消えてしまい、主に細い灌木の藪漕ぎ。下界では雨だったのがここまで上がると雪に変わって薄っすらと積もり始めていた。笹が出てくるとその葉に雪が乗って雨具が無いと濡れてしまう。この付近ではまだ雨と雪の境界付近で雪とは言っても湿った雪で、雨具を濡らす。

・主稜線は自然林と人工林が混じり合った植生。主に稜線の南東側が植林で北西側が自然林のパターンが多いが、一面がブナの自然林の場所も結構ある。植林の中は日当たりが悪く灌木、笹とも皆無の場合が多く、尾根近くに植林があるときは植林の中を歩いた。

・新雪ではなく古い雪が登場し始めたのは標高930m付近以降で、古い雪があると笹が隠れて格段に歩きやすくなる。ただし雪の締まりは悪く長靴では足首位は潜る。これに備えてスノーシューを担いできたが、まだ残雪が連続しないので我慢してツボ足で進む。

・標高955m峰の登りは杉の植林で藪を避けて進めた。955m峰を越えて標高970m付近までは杉植林で藪も雪も無い地面だったが、標高970m付近で自然林に変わると突如として待望の古い残雪が続くようになった。これで笹が全て消え失せて灌木を避ければいいだけになった。ここでスノーシュー装着。踏み抜きは皆無となり快適に歩けるようになった。なお、このスノーシューは購入から10年が経過してフレームの劣化(摩耗)が進み、前回のキラズ山では左足のデッキの大半がフレームから外れてしまい、浮力が半減してしまった。原因はデッキとフレームを接続するステンレスの金具がジュラルミン製フレームと接触する箇所でフレームの摩耗が進んで穴が広がり、金具が抜けてしまうこと。特にトラバース等で横方向に力がかかると抜けやすい。フレームの修理はできないので応急処置として金具の「首」の部分に銅製針金を巻いて穴から抜けないようにすると同時に、ステンレスがフレームに直接当たらずに銅が当たるようにした。鉄の針金の方が強度があって長持ちするだろうが、これではフレームの強度が負けて摩耗が進んでしまう。銅なら比較的柔らかいのでジュラルミンの摩耗は皆無とはいかないまでも抑えられるだろう。今回は処置後初めての使用となったが、下山後に針金を確認したら切断箇所は無かった。1シーズン通して持つとは考えていないが、少なくとも毎回交換するほど銅製針金は弱くないようだ。

・まだ一部で植林が登場すると雪が消えた地面に変わる箇所もあったが、スノーシューの脱着が面倒なので雪が付いた場所を歩いた。標高1030m肩を越えると今度こそ残雪が連続するようになり、山頂まで途切れることは無かった。

・1050m峰と1060m峰間の1040m鞍部には目立つ大きな枯木あり。1100m峰は北を巻くが、この付近からブナの幹に赤ペイントが見られるようになった。おそらく標高1030m付近から北に分岐する林道支線の終点から続いているのだろう。この近くにも大きな枯木あり。

・この先はソンボ山山頂まで残雪が続き藪は回避できたが、地形が緩やかで登りでも進路に要注意だ。特に今回はガスで視界が制限される中を歩いたので久しぶりに真面目に地形図を見ながら方位磁石が必要だった。ちなみに私の通常の歩くスタイルは、基本的な地形は事前に頭に記憶しておき、現地では目視で尾根の続きを確認して歩くため、歩いている最中に地形図を見ることは滅多にない。また、尾根の分岐で方位を知る必要がある場合は、時刻からおおよその太陽の方角を割り出しているので、日が出ている時には滅多に方位磁石は使わない。今回は覚えられないほど地形が不明瞭であり、雪が降って太陽が見えないので太陽の位置で方位を知ることもできない。おっと、話がずれた。引き込まれやすいのは1100m峰から南へ延びる尾根、1124.8m三角点峰から南へ延びる尾根などだ。他の各ピークもてっぺんが広く緩やかで地形が読みにくい。

・山頂手前の1180m肩から山頂までが意外に遠く感じた。山頂近くでも根開きしたブナの根元を見ると積雪量はせいぜい50cm程度しかなかった。これでは気温が上昇して好天が続くと2週間も立たずに雪が消えてしまいそう。

・平坦な尾根を進んで僅かに上がった丸くなだらかな小さなピークがソンボ山山頂だった。古くてほぼ文字が消えた木製の小さな山頂標識が1つあるだけ。マイナーな山にふさわしい。周囲は背の高い自然林に覆われて、おそらくはガスっていなくても展望は悪そうだ。

・山頂付近の残雪の上には足跡は皆無で、少なくともここ1、2週間に山頂を訪れた人はいないようだ。

・帰りは廃林道までは往路を戻る。藪の上に載った新雪は標高920m付近を境界に徐々に減っていき、廃林道に到着する頃に雪は見えなくなった。ただし相変わらずガスに覆われたままで、おまけに雪から雨に変わって逆に濡れやすくなってしまった。ここまでは雪の付いた藪を歩いても雨具の内部が濡れることは無かったが、高度が落ちて雨に変わってからは徐々に膝付近から内部が濡れるようになった。

・帰りの廃林道歩きは大幅にショートカットすることに。標高760m付近から南に延びる尾根に乗り換えて標高580m付近まで尾根を歩き続けた。この尾根は途中で2回廃林道を横断するが林道は無視して尾根を下り続けた。残念ながらこの尾根は主に林道近くで立った根曲がり竹が蔓延って雨に濡れた藪漕ぎとなり、ボロくて劣化したカッパでは主に足で雨が染み込んできて大いに濡れてしまった。しかし歩く距離は大幅に短縮可能で、藪が乾いていれば往復とも利用価値が高いと言えよう。

・最後に尾根から廃林道に下りる箇所は土の法面で下るのに苦労。僅かに生えた灌木に掴まって強引に下りたが、同じ場所から登るのは不可能だろう。谷に近い場所なら法面ではないので、そのような場所を探して利用した方がいい。

・濡れた藪でびしょ濡れになって車に到着。まだ雨が降り続いていた。この日も遭遇した人はゼロであった。

 

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